本日はシンプルなリングに関してご紹介していきます。シンプルと言っても人により捉え方は様々です。店舗スタッフがシンプルと聞いて思い浮かべるのは基本的にストレートタイプで、ダイヤも1石留まっているくらいのものです。↓この画像のようなイメージです。
このようなシンプルな指輪は基本的にどのブランドでもご用意しているデザインです。これぞ結婚指輪と言えるようなデザインですよね。それではこのようなシンプルなリングを選ぶ際は、どこのブランドで何を注視して選べばよいのでしょうか?
まず1つ目は、目で見てわかる違いは指輪の太さです。自分の指に着けてみて、どれぐらいの幅が似合うかな~と見て選ぶのが一番わかりやすいですよね。ただ、一つのブランドでご用意しているシンプルなリングは1本、あっても2本くらいでしょう。これではなかなか見比べや着け比べが出来ないですよね。なので色々な店舗で見て回る方が多いと思うのですが、その場で着け比べが出来ないのでイメージが難しいと思う方もいらっしゃると思います。そういう方はぜひセレクトショップをオススメします。セレクトショップではたくさんの指輪を一度に着け比べが出来たり、自分にあった幅の指輪を見つける事ができると思います。
2つ目は、品質です。これは目には見えない部分なので、お店のスタッフを信じるしかないところではあるのですが、指輪の製造方法により強度や着け心地は大きく異なります。大きく分けると製造方法は2つあります。鋳造製法と鍛造製法です。この2つの違いをメリットとデメリットを合わせてご紹介致します。
鋳造製法とは、鋳造は溶かした金属を型に流し固めて造る製法です。
メリット
・複雑なデザインを作ることが可能なので、デザインの自由度が高い。
・硬い金属そのものを加工する必要がないため、ウェーブ感がある指輪や繊細な造形が可能。
・型を作れば同じものを幾つでも製作できる。
・デザインにもよるが、サイズ直しがしやすい。
デメリット
・高温で溶かした金属を型に流し込む際に気泡が混入してしまう。
・金属の密度にムラが発生して「ス」(金属内部の穴)ができてしまう。
・柔らかく、耐久性があまりない。 (細いリングだと特にすぐまがってしまう)
鍛造製法とは、金属の塊をたたいたり、圧縮したりと何度も圧力をかけながら作るので金属を安定させることができます。
メリット
・鍛造することで密度が高くて強い指輪になり、変形もしづらくなる。
・密度が高くなることで傷が入りづらく、金属の表面が滑らかになり着け心地も良い。
・鍛造製法のほうが手にしたときの質感(重量感、しっかり感)が高い。
・鍛造製法の方が表面硬度が高いため磨いた際の輝きも強くなります。
デメリット
・曲線や複雑なデザインを作るのが難しく、デザインは真っ直ぐなシルエットのリングに限定されがちです。
・伝統的な鍛造製法の場合は大量生産が難しく、職人の技量や経験が問われます。
・リングの強度が高いため、サイズ直しではなく作り直しになり、サイズの変更に少し費用がかかる。
そして3つ目は、価格です。結婚指輪はプラチナやゴールドで作ることがほとんどなので、だいたいの平均価格が2本で20~25万円くらいしてくると言われております。しかし、結婚生活を始めるためには何かとお金がかかりますよね。。。シンプルなもので、デザインや品質にこだわりがない方であればしっかりしたアフターサービスがついてきて、2本で6万前後で揃えることが出来るブランドもあります。同じようなシンプルなデザインでも強度と品質が良いものを選べば、価格は全然変わってきます。そこは、おふたりのご予算に合わせて提案してくれるお店を探しましょう!!
今回はシンプルなデザインの選び方についてご紹介いたしましたが、参考になりましたでしょうか?ちなみにですが、わたしはある程度ご予算がある方には、毎日身に着けるものだからこそ強度と着け心地にこだわって指輪選びをしていただきたいなと思います。やはり、変形してしまったと修理に持ってこられるお客様の悲しそうな顔を見るのは、こちらも悲しくなりますので。。。
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