なぜ、鍛造が注目されているのか
近年、ドイツのメーカーが手がけた、粘り強く曲がりにくい地金を『鍛えた』鍛造製法の結婚指輪が、日本国内でも注目を集めるようになりました。
日本で結婚指輪と言う文化が紹介されたのが明治時代、そしてそれが定着したのが第二次世界大戦後とも言われております。おおよそ70年の時を経て、結婚指輪の存在は日本人に浸透して非常に身近になり、その反面、問題点も徐々に浮き彫りになって来ました。その問題点のほとんどが、経年劣化による指輪の変形、または変形に伴う石取れなどのトラブルです。日本の結婚指輪のほとんどは、鋳造(チュウゾウ)製法で作られています。鋳造は色々なデザインが作れて大量生産が可能なのが利点ですが、溶けた地金を型に流し込んで固めるだけなので、金やプラチナの分子の結合が不均等で曲がりやすいのが難点なのです。そこで、歴史が古く、丈夫で着け心地のいいドイツの結婚指輪、とりわけ鍛造製法で作られた指輪が注目されるようになりました。
鍛造の指輪が強い理由
鍛造とは、一度溶かして固めた地金の塊を何十t 、もしくは何百tもの圧力を何度もかけて伸ばして作っていきます。薄い板状まで伸ばしたら、パンチングマシンでドーナツ状に打ち抜きます。この時にも数十から数百tの力が加わっているのです。平べったいドーナツ型のリングは、ドーナツの穴の内側と外側の両方からローラーを当てて更に圧力をかけ、指輪の原型にまで形を整えて行きます。この工程までに、垂直方向と水平方向の両方に、何度も地金を圧縮しています。だからこそ、言わば日本刀のように丹念に鍛えられた金やプラチナの分子は緊密に並んでしっかりと結合して、粘り強い指輪になるのです。
伝統を受け継いだ職人たち
モノ作りの国・ドイツでは、マイスターと呼ばれる職人たちが様々な分野で活躍しています。マイスターとは国家資格で、熟練者に与えられる称号でもあります。中世時代から連綿と続く【ギルド】と言った職人や商人の独自の組織や、技を継承するための『親方』・『徒弟』と言う制度が、形を変えながらも現代に息づくのが、ドイツの産業界の特徴なのです。もちろん、結婚指輪も例外ではありません。童話ヘンゼルとグレーテルで有名な『黒い森』のすぐそばに、古くから宝飾の街として名を馳せたフォルツハイムと言う街があります。この街にはたくさんの工房や店舗が集まり、なかには創業百年を優に越す老舗工房も珍しくはありません。伝統の職人技と最先端の技術、その両方を惜しみなく発揮して、絹のようになめらかな着け心地と粘り強く変形しにくい理想の結婚指輪が、ドイツ国内やヨーロッパはもちろん、世界に向けて作り出されているのです。
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シンプルだからこそ際立つ品質の良さと圧巻のフィット感を、実際に体験してみてはいかがでしょうか?リングの幅や材質、ダイヤモンドの数などを変更してオリジナリティをプラス出来るデザインもあるので、ぜひ、お気軽にスタッフにお声掛けください。
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