皆さんは、婚約指輪と聞いてどのようなデザインを思い浮かべますか？おそらく多くの方が、シルバー色のリングに大きなダイヤモンドがセッティングされたものを想像するでしょう。これはプラチナという素材で、約9割の男性が選ぶのだそう。そこで今回は、様々な素材がある中でもプラチナが多く選ばれる理由を、購入者の声と共にご紹介します。
プラチナの性質
プラチナは、婚約指輪や結婚指輪を始め色々なアイテムに使用されている金属。なぜ、ブライダルリングで多く使用されているのかをご存じない方も多いのではないでしょうか。プラチナは、酸やアルカリに強く、科学的に安定していることが特徴だそうです。他の物質などに反応して変色や変質するリスクが少ないことから、生涯安心して身に着けられる素材として選ばれているのだと言えます。また、プラチナ自体粘り気のある金属らしく、指輪などに加工をする時には、他の金属を混ぜて硬度を高くしているそうです。粘性が強いと、加工がしやすく、よりダイヤモンドをしっかりと留められるんだとか。
購入者の声
Q：なぜプラチナの婚約指輪を選びましたか？
A：コマーシャルなどでシルバー色の婚約指輪が出てきており、婚約指輪はこういうデザインなんだとプラチナのイメージが頭にあったので選びました。（静岡市在住：25歳男性）
A：彼女は普段ピンクゴールドのジュエリーを着けているので、最初はそれに合わせて婚約指輪も同じ色にしようかと思っていましたが、比べてみた時に僕の中でプラチナの方が特別感が出て、誰が見ても婚約指輪だと分かると思ったので、証として贈るものなら…と思いプラチナにしました。（焼津市在住：28歳男性）
A：彼女が綺麗目系の雰囲気のため、ゴールド系はイメージと違うんじゃないかと考えてプラチナにしました。元々婚約指輪はプラチナのイメージが強かったのも理由のひとつです。（静岡市在住：32歳男性）
プラチナが選ばれる理由
ご紹介したように、コマーシャルなどで出てきたり、親御様の持っている婚約指輪を見たりした時に、プラチナのデザインがほとんどであることから、自然と「婚約指輪＝プラチナ」というイメージの方が多いようです。また、プラチナは白金族として知られています。白い光沢が特徴で、肌が白い方でも、焼けた肌の方でも良く映えるため、彼からの愛の証である婚約指輪としての存在感をしっかりと出すことができ、周りの方から“婚約者がいる”ということを分かってもらいやすいんだとか。さらに、結婚には純白などのイメージがあるため、白いウェディングドレスを着て「あなた色に染まります」という想いを表現するように、白金族であるプラチナはその意味も感じられることから、人気があるようです。
人気のプラチナ婚約指輪デザイン
それでは、プロポーズリングにぴったりな人気デザインをご紹介します。
Moregenrote：リーズィッヒ
婚約指輪の王道デザイン。一石のみセッティングされたダイヤモンドが存在感抜群。センターに向かって細くなっているアームにより、ダイヤモンドが引き立ち、男性の想いがダイヤモンドを通じて真っ直ぐ彼女の心に届くでしょう。ダイヤモンドを大ぶりなものにすると、さらに特別な婚約指輪になるそうです。
HOSHI no SUNA：シリウス
センターダイヤモンドの右側にメレダイヤモンドが一石輝く可愛らしいデザインです。緩やかなウェーブを描く形状で、指を綺麗に見せてくれるそうです。柔らかい雰囲気の彼女や、可愛らしい雰囲気の彼女におすすめです。
Only you：QSLML
ブルーが印象的な婚約指輪です。ブルーの石は、3月の誕生石のアクアマリン。本来アクアマリンは淡い色味ですが、ブランド独自の濃いブルーの色味で目に留まるデザインに。3月生まれの彼女にはもちろん、青色が好き、海が好きな彼女におすすめ。
CHER LUV：スターチス
センターダイヤモンドの両側にメレダイヤモンドがセッティングされ、華奢なデザインが特徴の婚約指輪です。センターダイヤモンドは、4つの爪でセッティングしており、四角い形にも見えてスタイリッシュな印象になる婚約指輪でしょう。少し華やかさが欲しいという方におすすめです。
萬時：紅梅
京都発祥のブランド「萬時」の人気デザイン。名前の通り梅の花を表現した婚約指輪で、センターダイヤモンドの台座は、ぷっくりとした梅の花びらを一枚一枚丁寧に作り上げています。隣には、ピンクサファイアでも花びらを表現し、可愛らしいデザインに。お花が好きな彼女におすすめです。
婚約指輪の選び方
一般的に婚約指輪を選ぶ際にはセミオーダーという方法が主流だそうです。セミオーダーとは、好きなデザインと、センターに留める大きなダイヤモンドを好きなものから選び、彼女の指のサイズに合わせていちから製作をすること。いちから作るため、完成までに1ヶ月半～2ヶ月程かかるそうです。
自分で選ぶのが不安な場合は？
なかには、彼女の左手薬指のサイズが分からない、婚約指輪の好みのデザインが分からないという方もいるでしょう。その場合は、プロポーズ専用リングがおすすめだそうです。これは仮のリングで、初めに中央に留めるダイヤモンドを選び、職人によって専用リングへセッティングされ、その後プロポーズをします。プロポーズが成功したら、彼女と一緒にジュエリーショップへ行き、彼女に正式な婚約指輪のデザインを好きなものから選んでもらえます。そこから、彼女の指のサイズに合わせて製作。専用リングは、プロポーズを検討している約7割の方が活用するアイテムだそうです。
ダイヤモンドの選び方は？
セミオーダーで注文をする場合、ダイヤモンドを選ぶ過程があります。ほとんどの方が全く知識がない状態でジュエリーショップへ行き、専門のスタッフに教えてもらいながら選んでいるそうなので、分からなくても安心ですよ。では、ダイヤモンド選びのキホンと、種類をご紹介します。ぜひ、彼女にどのようなダイヤモンドを贈りたいのかをイメージしてみてくださいね。
ダイヤモンド選びのキホン「4C」
まず、ダイヤモンドひとつひとつに「4C」と呼ばれる評価基準が定められているそうです。4Cとは、カラット、カラー、クラリティ、カットの頭文字を取ったもので、それぞれが鑑定士によって判定され、グレードの総合的な判断から価格か決まるんだとか。選ぶときには、4Cのなかで何にこだわりたいかを決めて比較をしていくそうです。
【4Cについて】
・カラット（carat）
重さの単位だが、大きさとして比較をすることが多い。約7割の方は、0.25～0.3ctの大きさで、残る3割は0.4～0.5ctの大ぶりなダイヤモンドを選ぶ。
・カラー（color）
D～Zまでの23段階で判定される。無色透明をDとし、黄色味を帯びるにしたがってZとされ、婚約指輪では、D～Hが選ばれる。
・クラリティ（clarity）
内包物やキズの位置、大きさの程度を表す評価。
・カット（cut）
ダイヤモンドに注がれた光を効率良く、また美しく反射させられるかの評価で、唯一人の手が加えられている。輝きを大きく左右する。
ダイヤモンドの種類
4Cはダイヤモンドを比較する時の基準ですが、ダイヤモンドの種類は3つに分類されるそうです。これは、ダイヤモンドが生成される環境や、手元に来るまでの流れの違いを示します。では3つの種類についてご紹介します。
① 一般的な天然ダイヤモンド
天然ダイヤモンドは、何億年もかけて生成されることから、希少価値が非常に高くその“特別感”が魅力です。おそらくほとんどのジュエリーショップが取り扱っているかもしれません。ただ、もしかしたら血で染まったダイヤモンドの可能性があるそうです。いわゆる紛争ダイヤ。主に貧困地域で採掘されているダイヤモンドは国の資源となります。よって、ダイヤモンドをめぐって内戦などが起こり、人の命が関わっているかもしれないんだとか。世間では、このようなダイヤモンドはほとんどないと言われているようですが、情報を遡るのは不可能。そのため絶対に紛争ダイヤモンドではないと言い切れないのが事実だそうです。
② パーフェクトラフダイヤモンド
パーフェクトラフダイヤモンドは、究極の輝きと評価されているダイヤモンドであるうえに、ダイヤモンドの原産国や原石の形を購入者も知ることができるものだそう。研究チームが鉱山へ出向き、現地で美しい原石を見極めているそうです。原石レベルでの輝きの美しさを評価しており、AI鑑定によって4C以外の輝きの判定を実現し、すべて「究極の輝き」と判定されているのだそう。こちらも天然ダイヤモンドですが、実際に現地へ行っていることから、人の命が関わっていないことが証明されるとともに、安心のルートで私たち購入者のところまで届くダイヤモンドです。
③ ラボグロウンダイヤモンド
分かりやすく言うと人工ダイヤモンドのこと。天然のダイヤモンドが生成される環境をラボ（研究室）で作り、そこで成長させているそうで、結晶や成分は天然ダイヤモンドと全く同じ。天然ダイヤモンドとの見た目の違いは全く分かりません。そのため、れっきとした本物のダイヤモンドとして流通し、アメリカや中国でのシェア率は約60％。世界では環境破壊について厳しく注意喚起され、多くの著名人がサステナブルなアイテムを身に着けているなか、ラボグロウンダイヤモンドはサステナブルな宝石として注目されているそうです。内包物も少なく美しい輝きを楽しめると共に、天然ダイヤモンドと比べてリーズナブルに購入できるのも魅力。紛争や環境破壊には一切関与していない安心のダイヤモンドと言えるでしょう。
彼女に贈りたいものを考えてみよう
今回、婚約指輪の素材をテーマにご紹介をしましたが、婚約指輪の素材は多くの男性がプラチナをイメージしているように、女性も同じように考えているかもしれません。なかには、ゴールドが良いなど彼女の好みが定まっている可能性もあります。そのため、普段身に着けているものを観察し、考えてみてくださいね。また、婚約指輪にはダイヤモンドが必要不可欠です。ご紹介したなかで、何を大切にしたいのかをイメージしておくと良いでしょう！
婚約指輪に関するQA
Q：婚約指輪の相場はどのくらいですか？
A：約36万円と言われています。ダイヤモンドのグレードや、デザインによって価格が異なるそうです。
Q：婚約指輪はサイズ変更できますか？
A：可能です。どうしてもサプライスで用意する場合、サイズ感が異なってしまうため、プロポーズ後に彼女の指のサイズに合わせて直すことができるそうですよ。
Q：婚約指輪の他にプロポーズで用意しておくべきことはありますか？
A：バラの花束や手紙などのアイテムを用意したり、どこでプロポーズするのかを決めておくことをおすすめします。さらにロマンティックで感動的なプロポーズになるはずです。
プロポーズ相談に行ってみよう
今回、婚約指輪やプロポーズについて情報を提供していただいたのは、静岡市の呉服町にあるブライダルリング専門店TIARAさんです。こちらはセレクトジュエリーショップで、約40ブランド以上を取り揃えています。様々なテイストのデザインから婚約指輪を比較できると共に、ご紹介したダイヤモンドの3種類を同時に比較することができます。この選び方ができるのは全国でも珍しく、様々な選択肢からベストなアイテムを選べるため、納得のいく婚約指輪を彼女に贈ることができるでしょう。ぜひ、一度相談に行ってみることをおすすめします。
▽プロポーズ相談室に行ってみよう
